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アイテム詳細
角川エンタテインメント
グループ:DVD
ランキング:10043
価格:¥ 3,226
発売日:2008-05-23
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http://dvd.moneym.net/asin/DVD/B0014IMRQM/
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カスタマーレビュー ![]()
他の黒澤映画DVDと比べ
(2009-01-03)
「七人の侍」「用心棒」「椿三十郎」などの主要な黒澤映画はDVD化に際して、聴き取りにくいオリジナルの音声トラック以外にもリストアした音声トラックを追加したり、日本語字幕を収録したりと、名作を少しでも多くの人々に観て欲しい・わかって欲しいという努力をしていましたが、この「羅生門」にはそうした配慮が一切ありません。
「羅生門」は1950年の作品であり、「七人の侍」「用心棒」「椿三十郎」などよりも古い作品です。当時のままの音声はかなり状態が悪く、かなり聞き取りにくいです。せっかくDVD化するのであれば、手間のかかる音声リストアはなくても、せめて字幕はつけて欲しかったというのが率直な感想です。
作品自体は★5なのですが、巨匠の名声にあぐらをかいた後年の販売者の怠慢な態度に★-1という感じです。
黒澤伝説はここから始まった
(2008-07-25)
“羅生門”は今では日本文化・芸術を代表する作品の一つになってしまった、と言っても過言ではないと思います。 外国人のほうが日本人より鑑賞眼があるーなどど言う気は毛頭ありませんが、こと“羅生門”に関して言えば、“よく分からない映画”という評論が支配的だったという国内の状況より、国際映画祭の批評家たちの方が慧眼だったーと言えるのではないでしょうか。 世界人類が共通に抱えている問題を画期的な映像表現で描き出し、その世界的価値に日本人自身が気が付かなかったわけですから。
同じ事象でも、見る人によって感じ方、捉え方がまったく違うーという、言ってみれば20世紀後半のポストモダニズムを先取りしているわけですが、そんな小難しいことを言わずとも、人間の本質に切り込む先鋭的な内容をめくるめくような映像美でとらえたエンターテイメントとして現在でも通用すると思います。 実は私、アメリカの大学で“映画史”の授業を二度取った事があるのですが、いずれの場合も“羅生門”が上映された時の、学生たちの画面に食い入るような反応が忘れられません。 “国民の創生”とか、“戦艦ポチョムキン”や“市民ケーン”といった欧米の歴史的名作が上映された時とは、ディスカッションの場においてもみんなの熱の入りようがまるで違っていました。 それらの作品が映画史においては、技術的・理論的な革新をもたらしたのに過ぎないのに対して、“羅生門”のもつ、人間の心の闇に肉薄する答えのない問いかけーという内容は時代が変わっても古びることがないのだと思います。 基本的に、古いものーそれも昔の外国映画などにまったく興味の無いアメリカの一般の若者たちに引き起こしたあの反応は、この作品の持つ底知れぬ力を純粋に証明するに足るものではないでしょうか?
非常に奥の深い映画
(2008-06-23)
タイトルには「映画」としましたが、映画を超えた、さらに芸術をも超えた、何か崇高な「神」や「仏」のような、そのような作品です。
人間というものは、結局誰一人として、自分のことを真実として語れる者はいない。多かれ少なかれ、自分のことを語る場合には誤魔化し、偽りが含まれている。自分の都合の良いように解釈し、そのように自分に言い聞かせ、納得している。また自分を誤魔化して、それで他人に受け入れられれば、結果オーライである。人間社会というものは、そのように成り立っている。ある意味、人間というものは、そんな悲しい存在なのである。人間が、自分自身の存在を含めて、物事を解釈しようとすれば、絶対的なものは無くなる。全てが相対的評価なのである。しかし、必ず真実は一つなはずである。愚かな人間は、よって永遠に真実を知ることはできない。
おそらく、この作品が映画である以上、ビジュアルな面は客観的にいくらでも評価できるだろうが、その本質に流れる「人間の愚かさ」的なところを解釈できる人は少ないであろう。
何回も見返して、納得いくまでこの作品の本質に浸ると、「人間」という存在を客観視できるようになる。
人間を買い被るな!自分や自分の周りの奴らを見てみろ!
(2008-05-24)
人間の本質を分かり易く、見せつけてくれる作品です。
森の中で妻を連れた武士が盗賊に出逢います。
そして その後 その武士は死体で発見されます。
この事実に関して、
巫女の言葉も借りて当事者三人と目撃者がそれぞれ全く違う証言をします。
人間が持つ卑怯さ、ずるさ、見栄、身勝手さをヴィジュアル的に訴えてきます。
羅生門の下で下人(上田吉二郎)が辛口コメントをズッバ!と言います。
卑怯で身勝手でプライドだけは人一倍高い僕は、非常に共感でき、身につまされる作品です。
人間を買い被るな!
自分を見てみろ! 自分の周りにいる奴らを見てみろ!
「人間は地球の皮膚病なり」 ニーチェ
雨。
(2008-05-12)
朽ちかけた壮大な羅生門に 容赦無く降り付ける豪雨。
この映画を観る度 自分自身の汚れきった心の垢を この映画の豪雨が削ぎ落として行くような不思議な心地にとらわれる。
観る度に 心をニュートラルポジションに戻してくれる 強力な薬のような映画。
映画というカテゴリーを活かして 人間として最上級の仕事をやってのけた
黒澤と黒澤組には “凄い”としか形容する言葉が見当たりません。
こんな素晴らしい映画を創られた黒澤明と同じ日本人として生まれて来た事を 誇りに思わせてくれる 荘厳かつ芳醇な 世界遺産のような映画。
地球人必見。

